リスニングが聞き取れない理由には大きく３つあります。
1つ目・・・聞こえてくる音がいつも読んでいる（発音している）文章とは異なるから、聞き取れない。
2つ目・・・聞こえてくる音を理解しようとしている間に、次の音に進んでいるためついていけない。
3つ目・・・速すぎてついていけない。

第3回では、1つ目の”聞こえてくる音がいつも読んでいる（発音している）文章とは異なるから聞き取れない”について、すなわち”音の変化”について耳よりアドバイスをさせていただきます。
日頃読んでいる文章がその通りに聞こえてこない・・・これは実はネイティブはそのように読んでいないからなのです！例えば、”an apple”は「アン　アッポー」ではなく「アナッポー」と発音されます。
子音（a i u e o以外）の後に母音（a i u e o）が続くと「アナッポー」のようにくっついてしまいます。

また、”at that time”の様に単語の終わり(t)と次の単語の始まり(t)が同じ音の場合、1つのtの音に省略され、「アッ　ザッ　タイム」となります。
この他にも、実は下記のような現象が起きているのです！
・単語の語尾がｔやｄである場合、それらは読まない→”great”(グレィ)
・ｔの音（タチツテト）がrの音（ラリルレロ）になる現象→”thirty”(サーリー)
・tの音が消える現象→”twenty”（トゥエニィ）
・hの音がなくなる→He(イー)

このように、本来発音されている読み方で読む練習をすると、そのように聞こえてくるのです！
リスニング力向上の第一歩はCDをまねて音読することにあります。（オーバーラッピング）
この方法は、一見すごく遠回りな様に見えて、実はリスニング力向上の近道なのです。

皆さんも積極的に音読練習（オーバーラッピング）を繰り返して、リスニング力向上を目指しましょう！
次回、第4回ではリスニングが聞き取れない理由その２と３について、詳しく説明します。乞うご期待を！
質問やメッセージもお待ちしております！！